ひいらぎ

帰ってもいいかと息子から連絡があると、夕食の買い出しに出る。
温かい日は出やすい。

いつも彼が帰ってくる時は、あれもこれもと買い込んでしまい、
好きそうなものをチョイスして料理する。
なので、沢山の献立となってしまう。
食べきれない分量になる。

一人暮らしなのでろくなものを食べていないだろうと思う親心もあって張り切って作る。
いつも喜んで食べてくれるのでとても嬉しい。

毎回息子が帰ってくると夜遅くまでビールを飲みながら、あれこれと話しをする。
息子が学生の頃はこちらが話し掛けてもそれに対して返事をする程度だった。
男の子ってそんなものかと思っていた。

しかし、仕事に就いてからは私の話も良く聞いてくれるし、自分の見聞きした事など話してくれる。
多分私を気遣ってくれているのだろ。

その点娘は昔から家で起きたことを殆ど私に話す。
学生時代もそうだが、今だにそうだ。  

”おでん”を朝から仕込みかけた。
お昼過ぎにはそこそこ味も染み込み、味見がてらおでんとごはんで昼食タイム。
まぁまぁのできばえだった。

息子に「おでんを作ったので持っていってあげようか？」とメールしたら、食べに帰るとの返事。
夕食は二人で飲みながらおでんをつついた。

当然ワンがぴったりとテーブルのそばにくっついている。
息子がいる時、当然のように息子の側にいる
そして息子の箸を気にしているのだ。

息子はおかずを少しかじって、そ～っとお皿の端っこへ置いている。
熱い物をさます為と、私が席を外した時にワンにあげる為だ。

明日朝は勤め先へ送って行き、夜はバスで帰るのだが、おでんを持って帰るそうだ。
沢山作ったので持って帰って貰えると嬉しい。

ちなみに娘にもメールしたが、家族が多いので半端な量じゃぁ足らんから要らないと言われた。
結構むかつく。。